Yahooニュースでこのような記事を見つけました。

渡部建、MCに引っ張りだこ 活躍の場が広がった理由
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170516-00000010-nikkeisty-ent

『ヒルナンデス!』(日テレ系)や『Love music』(フジ系)、『王様のブランチ』(TBS系)と、各局で番組のMCを任されているお笑いコンビ「アンジャッシュ」の渡部さん。
今やバラエティで引っ張りだこであるだけではなく、「世界で最も美しい顔100人」にも堂々選出されたモデルで女優の佐々木希さんと婚約を発表し、まさにお笑い芸人の夢の存在となっています。

何がきっかけで進行役を任されることが増えたのか、記事の中ではこのようにコメントをしています。
ちょっと長いですが記事の内容をそのまま引用しますね。

10年ぐらい前にコンビでの仕事がほとんどなくなって、なりふり構っていられないぐらい苦しかったときに、自分たちの思い描く理想のメインストリームに乗ることは『どうやら無理だぞ』と。それならもう割り切って、オファーがあれば個人ででもいいから、できることをお互いに一生懸命やろうと話し合いました。その時僕は、『お笑いの才能で同世代と戦うのはやめよう。その代わり、芸人がやっていないことで攻めてみよう』と決めたんです。

僕はキャラも立っていないし、丸腰で出ていって瞬発力でトークしたりもできないタイプ。だったら、みなさんの興味のありそうな情報を持っていたほうが、重宝がられるんじゃないかなと。2007年に、たぶん芸人は誰もやっていないラジオの帯の生放送番組をやり始めたのを皮切りに、夜景鑑賞士の資格を取ったり、恋愛心理学を勉強したり。特にグルメは、ニーズもライバルも多い。中途半端は嫌だから、年間500軒食べ歩くようになりました。その延長線上で、徐々にMCのオファーが来るようになったんです」

アンジャッシュ渡部さんの現在の活躍ぶりは前述の通りです。
何が彼の成功要因となったのかマーケティング的に少し考えてみましょう。

ブルー・オーシャン戦略とレッド・オーシャン戦略が成功の秘訣

競争相手の少ない未開拓市場を見つけてその市場でビジネスを行うことを、市場を青いまっさらな海に例えて「ブルー・オーシャン戦略」といいます。
ブルー・オーシャンの対義語は競合も多く競争が苛烈な既存市場である「レッド・オーシャン」です。

まず第一に他の芸人が誰もやっていないこと、ラジオの帯の生放送番組や夜景鑑賞士の資格、恋愛心理学などのブルー・オーシャンを見つけて攻めたことがアンジャッシュ渡部さんの成功要因の一つと考えられます。

しかし、タレントさんが他の人が持っていないような資格を取得したというような話はたまに聞きますので、珍しい資格や技能を持っているということはテレビではそれほど珍しくありません。
ブルー・オーシャンは競争相手も少ないのですが、その分市場も小さいというデメリットもありますので、それだけではこれほど多くの人に受け入れられるということはなかったのではないでしょうか。

そこでもう一つ重要と考えられるのが、「グルメ」というニーズもライバルも多いレッド・オーシャンの分野にも果敢に挑戦したことです。
レッド・オーシャンの市場はとても大きいので成功すれば大きなリターンを見込むことができます。しかし、競争相手も非常に多いので、レッド・オーシャンでは他者よりも突出して優れている何かが必要とされます。
その”何か”を渡部さんは年間500軒食べ歩くという圧倒的な情報量の多さでライバルを圧倒し、グルメというレッド・オーシャンにおいても寺門ジモン級の情報通のポジションを確立しました。

どこで戦うのか、市場の見極め(セグメンテーションとターゲティング)を行い、努力によって自分のポジションを確立(ポジショニング)できたことが成功の要因なのではないでしょうか。
頭がいいので、きっと圧倒的にセルフ・ブランディングが上手なのでしょう。

コントにしても、トークのスキルもお笑いの才能だってもともと十分にある人だと思いますけどね。これからのご活躍も楽しみです。