英語の「フレームワーク(framework)」という言葉は日本語では「枠組み」や「骨組み」などと翻訳されます。
マーケティングのフレームワークは物事を論理的に考えたり、戦略を考えるときの思考法として、体系的にまとめられたものです。
フレームワークを学習する場としてはMBAが有名ですね。
MBAはMaster of Business Administration の略称で日本語では「経営学修士」と訳されます。経営に必要なマネジメントやマーケティングの知識を体系的に学んだという資格で、企業の採用や昇進には非常に有利になると言われています。
アメリカでは経営幹部へのパスポートとも言われ、調査によると大手企業のCEO(最高経営責任者、つまり社長)の41%がMBA所有者だそうです。(参考:グロービス経営大学院)
マーケティングのフレームワークは世界でもトップレベルの経営者たちが学習し、日々実践している思考法です。
それではマーケティングのフレームワークって具体的にどういうことをするのかというと、5C分析やSWOT分析、ファイブフォース分析などが有名です。
マーケティングの入門書を買えば必ず載っているこれらの分析手法ですが、実際には知識として覚えるだけではダメで、どのように活用するかが非常に重要だったりします。
これら分析手法についても、のちに一つずつわかりやす~く解説していきます。
さて、それではフレームワークってどうして大事なのでしょうか?
なぜ世界のトップビジネスパーソンたちはこぞってフレームワークを学ぶのでしょうか?
フレームワークがなぜ重要なのか考えてみよう
それではイメージで理解できるように、まずは日本地図を頭のなかにイメージしてみましょう。

マーケティングのフレームワークは物事がうまくいくための成功要因や斬新な発想を探し出すための論理的な思考法です。
正解や素晴らしいアイデアは決して一つではないので日本中のいくつかの場所に点在しているとします。
それではこれら正解や素晴らしいアイデアを探し出すためにあなたはまずは何をするべきでしょうか?
そこらじゅうをしらみつぶしに歩き回りますか?
そんなことをしても効率が悪いのはわかっていますよね。
やみくもに探し回ったとしても日本のどこかにいる正解君やグッドアイデアちゃんに偶然出くわす可能性は非常に低いでしょう。
それではあなたはまず何をするべきか。
そう、頭をつかってまずは調査をすることから始めましょう。
調査の結果、全国の中でも特に東京に正解君やグッドアイデアちゃんが多くいることがわかりました。
東京にアタリをつけたあなたは更に範囲を狭めていきます。
聞き込みの結果どうやら杉並区に正解君やグッドアイデアちゃんがいるらしいとあなたは推測しました。
さらに聞き込みを続けると高円寺らへんに出没しているらしいという有力な情報を入手することができました。
さあ、高円寺駅に着いたあなたは正解君やグッドアイデアちゃんを見つけるためにさらに詳細な情報を集めていきます。
やがて、正解君は20代の男性で中肉中背、駅からすぐの本屋でアルバイトをしているという情報と、グッドアイデアちゃんは30代主婦で公園で子供と一緒によく遊んでいるという情報をあなたは手に入れました。
2人の特徴まで理解したあなたはあとは情報を頼りに2人を見つけるだけです…
さて、いかがでしたでしょうか。
ここまで範囲を絞り込むことができれば、やみくもに日本中を探し回るよりもずっと正解や素晴らしいアイデアにたどり着く可能性が高まったということがイメージとして理解できたのではないでしょうか。
日本全国 > 東京 > 新宿区 > 高円寺 > 詳細
上記のように、目的地にたどり着くために広い範囲に枠(=フレーム)をはめて、徐々に範囲を狭めていく、これがフレームワークというマーケティングの思考法です。
かくいう私もフレームワークやマーケティング思考を日々試行錯誤しながら実践する学習者ですが、ひとつはっきりとしていることはこれらのマーケティング思考は訓練をすれば誰でも習得が可能であるということです。
ただ、本を読むだけでは身に付きません。
正しく理解し、頭で学習した内容を、アスリートが反復練習をして身体に覚えこませるように繰り返し何度も実践していくことが大切です。
このサイトはそのためのコツやヒントを公開していきますので、少しずつ身に付けていきましょうね。
本日はここまで。
今後はフレームワークの中身についても解説をしていきますのでお楽しみに。