良いマーケターたる者、新しいモノや流行には敏感であるべきですね。
というわけで先日、話題のMR(Mixed Reality:複合現実)技術を体験しに赤坂サカスに行ってきました。

お目当ては”VRを超えたマジックリアリティで体験するウォークスルー型次世代ホラーアトラクション”の『Magic-Reality: Corridor』という超最新技術を使ったお化け屋敷です!
まずはトレーラーをご覧ください。(怖いの苦手な人は注意)

 

映像もリアルで怖いトレーラーでしたね。
さて、赤坂サカスで体験イベントをしているこの『Corridor』が他のお化け屋敷とは何が違うかというと、開発したTYFFON社は「Magic Reality(マジックリアリティ)」という用語を使っていますが、技術的にはMR(Mixed Reality:複合現実)という最新技術を使った超ハイテクお化け屋敷なんです。

VRよりも凄いMRとは?

MRの説明の前にまずはVRの説明から。
VR(Virtual Reality)は日本語では「仮想現実」とも呼ばれ、あたかもバーチャルな世界に入り込んだかのような体験できる技術です。
2016年は「VR元年」とも呼ばれ、SONYのPlayStation VRの発売や、渋谷にVRエンターテインメント施設「VR PARK TOKYO」がオープンするなど、大きな盛り上がりと世間への普及が進んだ年でした。


SONYのPlayStation VR

 

2016年12月にオープンしたばかりのVR施設「VR PARK TOKYO」

 

MR(Mixed Reality : 複合現実)は、CGなどで作られた人工的な仮想世界に現実世界の情報を取り込み、現実世界と仮想世界を融合させた世界をつくる技術です。

VRから大きく進化して、MRの世界では仮想世界のモノと現実世界のモノが相互に影響します
体験してきたMRお化け屋敷の『Corridor』では現実世界で本当に手に持っているランプをかざすと仮想世界にも明かりが照らされたり、横を向くと隣に立っている同伴者も見ることができます。
魔法陣で示された道を実際に歩いて進んでいくと映像も合わせて進んでいき、あたかもその世界に入り込んでいるような感覚を得ることができるのです。

MRお化け屋敷を体験してきた感想

当日は気温も高くて蒸し暑い土曜日だったのですが、赤坂サカスは家族連れで大賑わいでした。
そこはTBSのお膝元、着いたときにはちょうど宣伝用の撮影をやっていて芸人のゆりやんレトリィバァがレポートをしている最中でした。

撮影が終わるのを待ち、何組かすでに並んでいたので待つこと30分弱、ついに自分の番が回ってきました。

並んでいる間にスタッフのお姉さんから説明を受けていたのですが、体験時間は約5分で、背中に機材をしょって、頭にはカメラとヘッドホンがセットになったヘッドマウントディスプレイを装着します。片手にはランプを持って準備は完了。

中ではこんな風に何もない空間をぐるぐる歩き回ります。

corridor_walking画像参照:Tech Crunch by Ken Nishimura

はたから見てたらバカみたいに思うかもしれません。

でもやってみたらとにかく凄いんです!

あんまりネタバレはしないように話しますが、ヘッドマウントディスプレイを装着するとすぐにもう異世界空間の中にいます。ヘッドホンから流れるサウンドによって外の音は遮断され、視覚的にも現実の自分の動きに合わせて仮想世界も一緒になって動くので完全にその世界に没入した感覚になります。
自分の足で歩くというところがまた普通のお化け屋敷のようで良いですね。

ただ普通のお化け屋敷と違うのは、出てくるのが機械仕掛けのハリボテや仮装した人ではなく、CGで非常にリアルに作られた幽霊やら不気味なクリーチャーやら大量の虫やらが視界の中をときには猛烈なスピードで縦横無尽に動き回ります。いきなりバケモノが目の前1メートルくらいの距離まで飛んくることも。
「あら、これは新感覚♪」と思いながらも、人並みに生存本能はありますので心臓バクバクです(笑)。

私は富士急ハイランドの『戦慄迷宮』でも普通に先頭立って歩けるくらいなので、それほどお化け屋敷が苦手ということはないのですが、そんな私でもかなり怖いと感じました。

それでも今回は商業施設のイベント用に怖さを抑えたものらしく、コンテンツによってはもっと恐ろしい映像にすることも長大なコンテンツにすることも可能なようです。

最新技術の凄さにすっかり感心しつつ、程よい怖さでしっかりと楽しめました。
赤坂サカスのイベントはいつまで実施されているのかわかりませんので、お時間がある人はぜひ体験してみてください。

MRがもたらす未来予想図

2016年の市場規模は18億ドル(約2,000億円)だったVR市場は、2020年には377億ドルの市場規模に成長すると予想されています(Superdata調べ)。4年間で20倍以上という凄い成長率ですね。

今回MRを実際に体験して感じたことは、『Corridor』はまだ目の前で幽霊や不気味なクリーチャーが動いている程度だったのですが、これをゲームに応用したらきっと凄いガンシューティングゲームになるんであろうなと思いました。絶対ゲームへの技術利用は進むはずです。『バイオハザード7』の映像を見るだけでも凄いのですが、今後は本当に現実と虚構の区別がつかなくなってくるのでしょうね。
今回は「襲われない」ということが始めから頭でわかっているから良かったのですが、これがゲームになって相手が本気で襲ってくるとなったらどれほど怖いのだろうかとゾッとします。

今回のイベントのようにMR空間の中を歩き回るには広い空間が必要だと思うかもしれません。
しかし、ジムにおいてあるランニングマシーンのように、自分のいる場所から動かずに仮想空間の中を自由に動き回ることができるデバイスがなんとすでに開発されています。
これがあれば、もうご家庭でもMRを楽しめちゃいますね。


歩行型VRデバイス「Virtuix Omni」

 

VR・MR関連の大きなニュースとして、昨年の11月には中国大手インターネット企業のアリババがVRショッピングをリリースしましたね。
中国のアリババ、VRショッピングを正式にリリース!- subete360

近い将来には誰もが仮想空間の中を自由に動き回って冒険をしたりショッピングをしたりできる、そんなSF映画で観ていたような未来がすぐそこまで来ているのかもしれません。

<参考ページ>
赤坂サカス技術体験
2人で手を握りあって入れる「MRお化け屋敷」が夏にデビュー、ディズニーも認めた日本のTyffonが1億円調達(TechCrunch)
ティフォン株式会社ホームページ